近代トンネルの幕開けと題して、明治期を代表するトンネルや関西地方で訪ねてみたいトンネルなどを取り上げ、絵葉書、写真、図面等で紹介します。あわせてトンネルの施工方法、坑口の形状、覆工材料を通じて、日本におけるトンネル技術の変遷を紹介します。また、トンネルの掘削にシールド工法を最初に採用した折渡隧道(秋田県)、世界初の海底トンネルの関門隧道(福岡県~山口県)、昭和57(1982)年にナトム工法を初めて本格的に採用した中山隧道(群馬県)、国内最長の鉄道トンネルの青函隧道(青森県~北海道)などを取り上げ、工事誌、絵葉書、写真、図面等を展示します。そして、ふだん見ることのできない「化粧木」をパネル展示します。化粧木はトンネルの入り口の上に据えられている反り返った木材で、神域への入り口をあらわす「鳥居」、神様の「依り代」といわれています。坑口付け(安全祈願祭)などの時、坑口の上に飾られ,トンネル落成式(貫通)後に撤去されます。同時に、安産祈願のお守りとされる各地のトンネルの「貫通石」、明治期に建設され、鉄道遺産となった福井、滋賀両県に残る旧北陸線のトンネル群をPRするために作成された、広報用の小さなパンフレット「トンネルカード」を展示します。
第1回:令和2年4月5日(日)午後2時~3時30分
石田成年 氏(柏原市教育委員会)
「トンネルを楽しむ-旧大阪鉄道亀瀬隧道-」
第2回:令和2年4月19日(日)午後2時~3時30分
小野田滋 氏(公益財団法人鉄道総合技術研究所)
「トンネル坑門のデザインを探る」
第3回:令和2年5月9日(土)午後2時~3時30分
鈴木雅行氏(株式会社安藤・間 建設本部)
「日本を代表する海底トンネル-新関門トンネルと青函トンネル-」
新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、関係する講演会は中止します。
・体験イベント:場所 博物館 屋上ガーデン 無料 定員なし(当日時間内随時参加可
令和2年4月25日(土)午後1時~3時
「レンガでアーチ橋をつくろう!」
・狭山池まつり:令和2年4月25日(土)午後1時~午後8時
令和2年4月26日(日)午前9時~午後4時30分