館長挨拶

 狭山池博物館は狭山池を発掘調査したその成果を公開する為に、池の北脇に安藤忠雄さんの設計によって建造され、2001年に開館した府立の施設です。狭山池は7世紀初頭に築造されて以来、古代から近世に至るまで再三にわたって改修されながら、南河内の水田地帯を潤す用水を送り続けて、現在も灌漑の重要な位置を占めています。
 博物館の展示では、池の歴史や、この池の水の恩恵を受けた下流域の様子なども解説しています。なかでも、展示の最初にある北堤の土層断面は底幅65m、高さ15mもあって、現場でとった実物の土壁で、この土層中には1400年分の池の歴史が詰め込まれたタイムカプセルとなっており、圧巻です。
 また、博物館ではこれらの技術のふるさとでもある東アジアの土木技術や水利灌漑の情報収集なども行い、その成果を発信・公開することを目指しています。

大阪府立狭山池博物館  館長 工楽 善通
 

    

使命・目的

  • 大阪府立狭山池博物館は、わが国最古のダム式ため池、史跡狭山池との一体活用を重視した野外性を持った博物館です。
  • 大阪府・大阪狭山市・狭山池まつり実行委員会の三者協働で事業運営を行い、地域に開かれた博物館として、狭山池の新たな価値と魅力を創造しています。
  • 狭山池の堤や出土文化財を中心に、水と大地との関係性を追求する土地開発史専門の博物館です。東アジア的視野で土地開発史に関するあらゆる資料や情報の収集に努め、その成果を常設展示や特別展等で公開・発信していきます。そして、土地開発史の学習・研究センターをめざします。
  • 講演会やイベントを通じて、府民に対する知的サービスを積極的に展開します。生涯学習や学校教育の場としての充実をはかり、南河内における「文化創造」の拠点的施設に位置づけます。
  • 土木事業は絶えず新たな歴史的空間を創り出してきました。狭山池の「平成の改修」もこのひとつです。本博物館は過去から現代までの土木事業の持つ歴史的意義と内容を後世に伝えます。  

本館の学芸職員

 本館に所属している学芸職員と専門分野です(令和2年4月1日時点)。

  •  工楽 善通(館長)   考古学(古代)
  •  吉井 克信(副館長)  文献史学(中世)
  •  久永 雅宏(学芸員)  考古学(古墳時代)
  •  山田 隆一(学芸員)  考古学(古墳時代)
  •  宮崎 泰史(学芸員)  考古学(弥生時代)
  •  中山 潔(学芸員)   文献史学(近世)
  •  岩瀨 透(学芸員)   考古学(弥生時代)