館長挨拶

工楽善通 退任のあいさつ

 大阪府立狭山池博物館は開館以来20年間、狭山池が飛鳥時代に築造されて以来現在に至るまでの歴史を追求し、その研究成果を館の展示や図録などの出版物を通じて公表してきており、これまでに一定の役割を果たしてきたと思います。
 そこで、これからの博物館は、これら成果を生かして、池を中心とした水利灌漑史を踏まえながら、土台にして、昨今の豪雨などによる水害対策を考慮した防災という観点にも目を向けて欲しいと思います。そのために展示内容の検討をし、それにふさわしい人要を確保して、新しい方向を見出して歩んでいくことを希望しています。

工楽 善通(名誉館長)

小山田宏一 新任のあいさつ

 4月1日付けで、大阪府立狭山池博物館の館長に就任しました小山田宏一です。狭山池1400年間の土木遺産を保存・公開・活用する狭山池博物館は、人の生命と財産を守ってきた治水灌漑の歴史と、その知恵と工夫の結晶である土木技術がテーマです。2014年8月には発掘された樋管などの土木構造物が国重要文化財に、同年9月には狭山池が世界かんがい施設遺産に、2015年3月には国史跡に、そして2020年9月にはアジア水遺産に登録されるなど、持続可能な社会の形成を目指す現代社会の中で、地域社会の発展に貢献してきた狭山池の重要度はますます高くなってきています。これからも現代社会に向き合って、いかに狭山池を活用していくのかが大きな課題です。みなさまと一緒にこの課題に取り組んでいきたいと思います。ご支援のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

小山田宏一(館長)

使命・目的

  • 大阪府立狭山池博物館は、わが国最古のダム式ため池、史跡狭山池との一体活用を重視した野外性を持った博物館です。
  • 大阪府・大阪狭山市・狭山池まつり実行委員会の三者協働で事業運営を行い、地域に開かれた博物館として、狭山池の新たな価値と魅力を創造しています。
  • 狭山池の堤や出土文化財を中心に、水と大地との関係性を追求する土地開発史専門の博物館です。東アジア的視野で土地開発史に関するあらゆる資料や情報の収集に努め、その成果を常設展示や特別展等で公開・発信していきます。そして、土地開発史の学習・研究センターをめざします。
  • 講演会やイベントを通じて、府民に対する知的サービスを積極的に展開します。生涯学習や学校教育の場としての充実をはかり、南河内における「文化創造」の拠点的施設に位置づけます。
  • 土木事業は絶えず新たな歴史的空間を創り出してきました。狭山池の「平成の改修」もこのひとつです。本博物館は過去から現代までの土木事業の持つ歴史的意義と内容を後世に伝えます。  

本館の学芸職員

 本館に所属している学芸職員と専門分野です(令和3年4月1日時点)。

  •  小山田宏一(館長)  考古学(東アジアの治水灌漑)
  •  吉井 克信(副館長) 文献史学(中世)
  •  井西 貴子(学芸員) 考古学(古代)
  •  久永 雅宏(学芸員) 考古学(古墳時代の石製品・玉類)
  •  山田 隆一(学芸員) 考古学(古墳時代)
  •  中山 潔(学芸員)  文献史学(近世)
  •  岩瀨 透(学芸員)  考古学(弥生時代)