移築した堤
名称 移築した堤
時代 飛鳥時代~昭和時代
指定 未指定
概要
中樋付近から切り出して移築した高さ15.4m、底幅62mの堤の断面を展示している。写真手前が池の外側、奥が池の内側にあたる。西暦616年ごろの飛鳥時代に築造された最初期の堤(高さ5.4m、底幅27m)から「明治・大正・昭和の改修」期の堤まで、各時期の工事の様子や土木技術、地震による噴砂の痕跡などが読み取れる。堤体の下には、江戸時代の上層東樋と飛鳥~奈良時代の下層東樋を展示している。
移築にあたっては、堤を101個のブロック(1個あたり幅3m×高さ1.5m×厚さ0.5m)に分割して切り出した後、PEG(ポリエチレングリコール)を使った保存処理で強度を高め、博物館内で専用の展示架台に組み上げた。
備考
移築した堤の三次元計測データを動画にしてYouTubeで公開していますので、ぜひご覧ください。三次元計測および動画作成はクモノスコーポレーション株式会社様に行っていただきました。
動画はこちら → 移築した狭山池の堤 – YouTube