1月13日(日)は、狭山池歴史ウォークを実施しました。今月は現在開催中の「南海高野線120年のあゆみ」とのタイアップウォークで「7つの暗渠(あんきょ)をめぐる~狭山池から水の流れを辿って~」を行いました。
狭山駅と大阪狭山市駅間の高架状の堤(築堤)の横腹には、7つの大小のレンガ巻きのトンネル(隧道)があります。築堤がつくられたときに、地元の方から、狭山池からの農業用水を通す水路や田と家を行き来できる通路を通してほしいという要望に応えて造られたそうです。
そのような経緯もあり、地元の方は農業用水路の働きの方を重視し、親しみをこめて「暗渠」と呼んでいます。
七号暗渠(東除川暗きょ)
狭山池から東除川を流れる水を通すための水路です。線路に対して斜めにアーチをかけるためにレンガをねじって積んだ「ねじりまんぽ」という、とてもめずらしい構造となっています。
六号暗渠(第43号狭きょ)
あぜ道を繋ぐ通路と、その北側に水路があります。天井が低く、身をかがめながら通りました。
五号暗渠(狭山里道架道橋)
高さがあり、大型の自動車も通れますが、横幅が足りないのですれ違う時は譲り合って交互に通行しています。
欠円アーチで、迫受石(せりうけいし)があります。
昭和12年、複線化したときに築堤の幅が広げられ、東側がコンクリートで継ぎ足されています。
四号暗渠(第42号狭きょ)
水路専用です。住宅地の奥にあり通ることはできませんでした。
三号暗渠(狭山里道暗きょ)
足元にふたをした水路が通じています。
二号暗渠(第41号狭きょ)
五号暗渠と同じく、アーチの始まりと終わりには迫受石が置かれています。通路の北側には水路が通じています。
二号暗渠から一号暗渠へ行く途中には、水田や太満池の堤を見ることができます。狭山池からの水の流れ、暗渠の役割を実感していただけたと思います。
1号暗渠(第40号狭きょ)
レンガの積み方は、アーチの部分が長手(ながて)積み、内側の壁・入口上部のふちどり、入口から両側に広がる翼壁がイギリス積みとなっているそうです。イギリス積みとは、木口積みと長手積みを各段交互に積む方法です。
博物館を出発し、7号、6号、5号、4号、3号、2号、1号とめぐり、池尻城のお堀の跡に立ち寄って、無事博物館まで帰ってきました。
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次回の狭山池歴史ウォークは、2月10日(日)です。「狭山池の四季の風景を楽しむ」をテーマに狭山池を一周します。是非ご参加ください!
参加お申し込みについては狭山池歴史ウォークご案内をクリックしてご覧ください。