いよいよ「ホネの動物ランド」も残すところあと2日、
今日はワークショップ「みんなでホネホネたんけんたい」です。
詳しくは一昨日のブログにて紹介していますので、ご覧ください。
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弥生文化博物館の漫画に登場していた
本展担当でカイト誕生の秘密を知る学芸員Mさん
ご紹介が遅れました
実写で
どーん
それではここからは
“プロフェッショナル 仕事の流儀” あるいは
“情熱大陸” のBGMとともに(各自頭の中で鳴らしてください)御覧下さい
●昭和55年(1980年)大阪府八尾市亀井遺跡からイヌの骨が見つかった
弥生時代中期末の方形周溝墓の下から、雌雄二体の犬が出土、
発掘にあたったのは、当時大学を卒業し大阪府に入庁したばかりの宮崎泰史
弥生時代のイヌの完全な骨格がみつかった初めてのケースであった
●平成8年~12年(1996~2000)弥生文化博物館
宮崎と弥生犬との再会は平成8年、弥生文化博物館の特別展
「卑弥呼の動物ランド -よみがえった弥生犬-」
発掘の日から15年がたっていた
展示にあたり、特色があり何か目玉になるものがほしい・・・そうだ!弥生犬を復元しよう
雄犬(弥生一号犬)の骨格を復元したものを組立て、肉付け、頭の形から、現在の四国犬を参考に毛並みの再現を行う
そうして生まれた弥生犬は、少しキツネ似のきりっとした男前
公募によりその弥生犬は名をさずかる
「海渡(かいと)」の誕生である
展示会を終えた海渡は現在も、
弥生文化博物館で弥生家族の愛犬として幸せに暮らしている。
時には全国の博物館へ出張もし、多忙な毎日だ。
●そして狭山池博物館へ
平成29年(2017年)夏
「ホネの動物ランド」
狭山池博物館の学芸員をしていた宮崎に舞い込んだ依頼
「夏休みにホネの展示がしたい」
宮崎には思いあたることがあった
亀井遺跡で発掘した牝のイヌ、弥生二号犬。あいつをまだどこへも出していない、表に出してやりたいなぁ・・
発掘から37年がたっていた
海渡と弥生犬のホネ雄雌二体を同時に展示できないか・・
さっそく宮崎は文化財センターに眠る二号犬を起こし、出動要請をかける
「ずいぶん待たせたな」
「今来たとこよ」
宮崎とホネとの出会いは
学生時代の発掘アルバイトに遡る
取りあげられたホネたちが、きちんと保存処理がなされないですぐに乾燥し壊れてしまうのを目の当たりにし、
「かわいそうだ」と思ったという
小さなホネにもこだわる宮崎の仕事は
時として、親方からお叱りをうけることもあったという
しかし
土の下で自分を待っていたかもしれない遺物へ愛情を注ぎ、
丁寧に発掘された弥生犬は、宮崎のその情熱に応えるかのように、
今も美しい姿を私たちに見せてくれている
~FIN~
いかがでしたか
宮崎学芸員の人柄と、
情熱の一かけらでも
感じていただければ幸いです。
宮崎学芸員は正確にはホネの専門家ではなく、
大阪城の石垣の復元や須恵器なども手掛ける
考古学の研究者なのですが、
本展で改めてホネ愛の強さを感じた次第です。
展示の題戔パネル付近においてある
小さなフィギュアたちは
宮崎学芸員が集めたチョコエッグなんです
集荷に行った先でホネをにおいでいるのを見られ、変態的と言われていました
そんなおちゃめな
宮崎学芸員のかかわる次の展示は、土木展!
詳細は、まだヒミツ。新しい情報が入り次第、お知らせします。
お楽しみに!!
ホネの動物ランドはあと二日、
どうぞお見逃しなく!!!!!