展示替え中の博物館では・・・・【狭山池博物館】

秋の特別展が無事終了しました。

担当者はホッと・・してはいられません。

なぜなら・・すぐに展示入れ替え作業がはじまるのです。
次の会期まで2週間。

あちこちからお借りしたものを、
大切に梱包して、返却する作業に
とりかからなければならないからです。

パネルだけになった展示ケースは寂しい・・

博物館や美術館で展示されるものを運ぶ(特別に大切なものを運ぶ)ための運輸体制を
美術梱包(びじゅつこんぽう)といいます
「ビコン」と可愛く呼ばれています。

専門家が、材質や壊れやすさなどを見ながら
丁寧に梱包し、運びます。
ものによっては
緩衝材をカスタムして現場で専用箱を作ることも。

允恭陵古墳出土円筒埴輪 藤井寺市教育委員会の梱包箱です。ぴったりですね。

このような地道な作業の積み重ねで
大切な遺物が次代へと引き継がれてゆきます。
それにしても・・
国宝や仏像などをはじめて梱包するときは手が震えるでしょうね。

さて・・
次の展示は北条さん!

戦国大名小田原北条五代の末裔である狭山藩北条氏には、
初代氏盛から12人のお殿さまがいました。
時代に翻弄されながらも幕末までこの地を治めたお殿さまの足跡を、
地域に残る大切な史料とともに紹介します。

大阪狭山市立郷土資料館 令和元年度特別展
狭山藩中興の祖 北条氏朝公生誕350年記念

さやまのお殿さま-藩主北条氏の足跡-


令和元年12月7日(土)~令和2年1月19日(日)
狭山池博物館特別展示室
無料

いよいよ明後日が初日です。
丁寧に展示作業が進められています。

まだまだ作業はつづきます。すごい物量です。収まるんかいな・・(笑)

これを記念し、講演会を開催します。
第1回 12月15日(日)
「北条家の人々-元禄から明和の時代に生きたお殿様と夫人の物語-」
橋上猛雄(大阪狭山市教育委員会)
第2回 12月21日(土)
「お殿さまもつらいよ-ご先祖・お目見え・参勤交代・お家騒動-」
藪田貫(兵庫県立歴史博物館館長)
第3回 1月11日(土)
「藩主北条氏と池守田中家文書」
中山潔(大阪府立狭山池博物館学芸員)
いずれも午後1時~3時(開場午後0時30分)2階ホールにて。

また、期間中の土曜日は展示解説があります。
午前11時~12時(12/28・1/4は年末年始休館のため除く)
特別展示室へ直接お越しください。

そうそう、

GO!北条スタンプラリー

こちらは今月末(当館は12月27日)までですよー!

みなさまのご来館をお待ちしています!

狭山池博物館は年末は12月27日まで。
年始は1月5日より開館いたします。

中学生の職場体験 【堺市立登美丘中学校】

本日(12/4)職場体験されるのは堺市立登美丘中学校の生徒さん5名


学芸員から建物の説明を受け、寒い中メモをとりながら聞いていました。まだ緊張している様子。


館内はボランティアさんに展示解説してもらっています。

さて、午後からは実際に職場体験してみよ~!


受付ではポスター整理をしてもらいました。

お客様が来館されたら笑顔でパンフレットを渡すというお仕事もクリアできました。


一方、こちらは特別展やイベントのポスターやチラシなどを発送するためのお手伝い。

みんな黙々と作業していました。

博物館はたくさんのお客様に来てもらうために、外からは見えない仕事やおもてなしの心得があることを体験を通して感じとってもらえれば、博物館の中身がわかる特別な場所になるかも知れませんね。

つつみ