博物館の役割「保存」を研究する人たち【狭山池博物館】

博物館の大切な仕事の一つに「保存」があります

狭山池1400年の歴史が刻まれた堤体(ていたい)

当館の目玉となる展示、堤体(ていたい)は、現場から切り出した本物の狭山池の堤をPEG(ポリエチレングリコール)の液につけ、

水と樹脂を置き代えることで、保存を可能にしています。

とはいえ、このまま置いておいていいのか、というとそうではありません。

専門機関による毎年のメンテナンスが必要で、先週はそのため1週間のお休みをいただいておりました。

担当しているのは東北芸術工科大学保存科学研究室のチーム。当館の堤体の保存について卒論を発表された方もいらっしゃるようです。

環境が展示物にどう影響するかは、博物館の一大事。研究してくださりありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

ところで
PEG(ポリエチレングリコール)ですが、

なんじゃソレ、という方でも、
一度ぐらいはお世話になっているかもしれません。

ハミガキ粉や化粧水、手指の消毒液や医薬品にも多く使われており、
最近だと新型コロナウィルスのワクチンにも使われているそうですよ。

 

敷地にあたらしい木が仲間入り

博物館堤体棟(ていたいとう・堤体が入っている建物)の裏側(北側)に
博物館開館20周年を記念して、
大阪狭山市ロータリークラブより柘植(ツゲ)の木が贈られました。

20周年記念に植樹されたツゲの木

ツゲは=継げ 
土木遺産を継承する狭山池博物館にはぴったりの木ですね。

ゆっくりと次の20年に向けて一緒に成長したいと願います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

9 + twenty =